米大リーグの大谷翔平がアメリカン・リーグの最優秀選手(MVP)に選出された17日、地元・岩手が沸いた。母校の奥州市立姉体小6年、地元のスポーツ少年団で投手の菊地将英君(11)は「いつか、対戦できるように練習を頑張る」と宣言。子どもたちは心を弾ませ、夢を膨らませた。
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大谷から日本国内の全小学校に三つずつ子ども用グラブが贈られることについて、6年佐々木萌衣さん(11)は「野球はやったことがないけれど、大谷選手のグラブでキャッチボールしてみたい」とはにかんだ。
小学生時代に通った奥州市の理髪店「ヘアーサロンこう」の店主佐々木興子さん(87)は「髪を切っていた子が、世界で活躍するなんてびっくり」と笑う。父の散髪が終わるのを静かに座って待つ姿が印象に残る。希望のヘアースタイルを尋ねると「お父さんのようにする」。佐々木さんは「父親のことが好きで尊敬していたようだった」と懐かしむ。
奥州市役所では午前8時ごろからパブリックビューイング(PV)があった。大谷と同じ背番号17のTシャツを着た市民ら約200人が集結し、歴史的瞬間を歓声と拍手で祝った。幼稚園に行く前に母親と訪れた菊地光ちゃん(6)は「大好きでいつも応援している」。
市庁舎には午前10時ごろ、「祝MVP受賞」との横断幕が掲げられた。職員の及川智絵さん(47)は「奥州市民でよかった」。津田陽さん(39)は「どこまで行くのか、わくわくが止まらない」と語った。
市内の胆沢図書館では、大谷の足跡をまとめた長さ約15メートルの年表などを展示する企画展を開催中だ。担当者は「地元の誇り大谷選手の活躍を振り返り、皆で喜びを分かち合いたい」と話した。
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「いつか対戦」心弾ませ 大谷MVP 地元・岩手、子どもに夢
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琉球新報朝刊
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