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対北朝鮮で連携確認 日韓首脳会談、今年7回目


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【サンフランシスコ共同】岸田文雄首相は16日(日本時間17日)、訪問先の米サンフランシスコで韓国の尹錫悦大統領と約35分間会談した。核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への懸念を共有し、米国を交えた3カ国で緊密に連携する方針を確認。首脳を含むあらゆるレベルで意思疎通を続けることで一致した。日韓首脳会談は今年に入って7回目で、関係改善基調が鮮明になっている。
 首相は会談冒頭で「政治、安全保障、経済、文化などの分野で日韓協力を動かしてきた。この歩みを前に進めたい」と強調。尹氏は「さまざまな分野で両国が緊密に意思疎通を図っていくことができるよう首相と共に努力する」と述べた。
 両首脳は、日韓の政府間対話や議員間交流が回復していることを歓迎。インド太平洋地域における自由で開かれた秩序の維持や中東情勢、ロシアによるウクライナ侵攻への対応などグローバルな課題で意思疎通を図ることを申し合わせた。
 韓国大統領府によると、韓国が国連安全保障理事会で非常任理事国入りする来年、そろって理事国を務める日米韓が北朝鮮などを巡る安全保障問題で協力していくことで合意した。
 首相は北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決に理解と支持を求めた。
 両首脳は17日にスタンフォード大をそろって訪れ、スタートアップ(新興企業)を交えて対話。先端技術協力をテーマにした討論会にも参加する予定だ。