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統一候補の結論出ず 台湾総統選、野党2党


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【台北共同】来年1月の台湾総統選で、対中融和路線の最大野党、国民党と野党第2党の台湾民衆党は18日、この日に予定していた統一候補の発表を見送った。世論調査結果を分析する両党の専門家の意見がまとまらず結論が出なかった。協議は続けるとしているが、立候補届け出が20~24日に迫る中、候補一本化の見通しには不透明感も漂う。
 両党は15日に候補の一本化で合意。両党と馬英九前総統が推薦する計3人の専門家が世論調査結果を分析し、国民党の侯友宜(こうゆうぎ)・新北市長(66)と民衆党の柯文哲(かぶんてつ)・前台北市長(64)のどちらかを総統候補、もう一方を副総統候補として18日に発表する予定だった。
 馬氏の基金会によると、分析に使う世論調査結果を巡り民衆党側が一部の結果の採用を拒否。結果が誤差の範囲にある場合は侯氏に総統候補を譲ることで両党は合意していたが、誤差の大きさをどこまで認めるかを巡っても両党の専門家間で意見が割れた。