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反ユダヤ投稿 マスク氏賛同 米政権反発


反ユダヤ投稿 マスク氏賛同 米政権反発 ロンドンで開かれたイベントに出席したイーロン・マスク氏=2日(AP=共同)
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 【ワシントン共同】米企業家でX(旧ツイッター)オーナーのイーロン・マスク氏が反ユダヤ主義的な投稿に賛同し、物議を醸している。ホワイトハウスは17日の声明で「容認できない」と強く反発した。イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘を受け、ユダヤ人やイスラム教徒への憎悪が米国内で広がることに神経をとがらせている。
 マスク氏は15日「ユダヤ人は白人に対する憎悪を推し進めてきた」とする男性の投稿に「真実を述べた」と返信した。さらに、ユダヤ人の権利擁護を掲げて反差別の活動をしている団体「名誉毀損(きそん)防止同盟(ADL)」が欧米の多数派を「不当に攻撃している」と投稿した。「不当な攻撃」が何を指しているのかは不明。「全てのユダヤ人に当てはまるわけではないが、ADLに限った話でもない」とも書き込んだ。
 ホワイトハウスのベーツ副報道官は声明で、2018年に東部ピッツバーグのシナゴーグ(ユダヤ教会堂)で11人が死亡した銃乱射事件について、事実に基づかない反ユダヤ思想が動機になったと指摘。「おぞましいうそを繰り返すことは容認できない」と批判した。