【カイロ共同】イエメンの親イラン武装組織フーシ派は20日、紅海で拿捕(だほ)した日本郵船運航の貨物船を乗っ取った際に撮影したとする約3分50秒の映像を公開した。ヘリコプターが船へ降下し、銃を持った戦闘員が次々と甲板に降り立って船内に侵入。乗組員に銃を突き付けて投降させた。
船は日本郵船がチャーターして自動車運搬船「ギャラクシー・リーダー」として運航。フーシ派は「イスラエルの船を拿捕した」と主張している。イスラエルメディアによると、所有会社の親会社はイスラエルの実業家が所有している。乗員25人に日本人はいない。
イランが支援するフーシ派は反米を掲げ、イスラエルを敵視。パレスチナ自治区ガザでの攻撃をやめるまでイスラエルを攻撃すると主張し、イスラエル関連船は全て標的になると警告している。
フーシ派が公開した映像には、戦闘員が船内で「アラー・アクバル(神は偉大なり)」「米国に死を。イスラエルに死を」と叫ぶ姿が写っている。
ロイター通信によると、船を所有する英国の会社は20日、船の所在をイエメン西部ホデイダの港周辺と明かした。通信は途絶えているという。
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フーシ派、拿捕映像公開
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琉球新報朝刊
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