【ニューデリー共同】20カ国・地域(G20)の議長国を務めるインド政府は22日、オンラインで異例の今年2度目となるG20首脳会議(サミット)を開いた。G20は9月のサミットで首脳宣言を取りまとめており、その成果を踏まえた今後の対応を議論した。9月に不参加だったロシアのプーチン大統領も今回は出席した。ウクライナ侵攻批判が相次ぎそうだ。
インドのモディ首相は冒頭、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザの情勢について言及。「(より広い範囲の)地域紛争に拡大させないようにする必要がある」と訴えた。
岸田文雄首相も参加した。松野博一官房長官は22日の記者会見で「国際社会が直面する課題について日本の立場を説明する」と述べた。
G20サミットは年1回が通例だが、インド政府は対面形式で開いた9月のサミット閉幕時にオンラインで再度協議する意向を示していた。
インドはグローバルサウスと呼ばれる新興・途上国の代表を自任。世界的課題への対応にこうした国々の意見を反映するべきだと主張し、9月のサミットでアフリカ連合(AU)の正式加盟決定を主導した。11月末の議長国の任期満了を前に、G20として今後もグローバルサウスを重視する方針を確認し、議長国をブラジルに引き継ぐ考えだ。
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ロ大統領に侵攻批判も G20首脳、異例2度目会議
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琉球新報朝刊
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