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返り咲けばIPEF破棄 トランプ氏 経済政策転換PR


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ワシントン共同】2024年米大統領選の共和党候補指名争いを独走するトランプ前大統領(77)は24日までに、民主党のバイデン政権が主導する新経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」について、大統領に返り咲いた場合は破棄する考えを表明した。物価高が続いて有権者の不満が高まる中、経済政策の大幅な転換をアピールした。
 トランプ氏は17年の大統領就任後に環太平洋連携協定(TPP)からの永久離脱を表明した。バイデン政権は対中国を念頭に、TPPの代わりとしてIPEFを推進している。
 トランプ氏は18日、中西部アイオワ州の選挙集会で、IPEFによって産業が空洞化して雇用が失われると主張した。「次の政権でバイデンの計画は終わる。農家や製造業者を痛めつける恐れがあり、TPPよりひどい」と強調した。