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台湾海峡を 豪軍艦通過


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【台北共同】台湾国防部(国防省)は24日、オーストラリアの軍艦が23日から台湾海峡を北から南に向かって通過したと発表した。オーストラリア政府筋によると海軍のフリゲート艦「HMASトゥーンバ」で、日本近海で14日に中国駆逐艦が作動させた音波探知機(ソナー)によって複数の潜水員が耳に軽傷を負った。
 ソナー被害と台湾海峡通過との関連は不明だ。中国外務省の毛寧副報道局長は24日の記者会見で「挑発行為をせず、台湾海峡の平和と安定に面倒を起こさないよう関係方面に促す」と述べた。オーストラリア軍艦はこれまでも台湾海峡を航行している。台湾国防部は、台湾軍は軍艦の動きを把握しており、周辺の海空域に異常はないと強調した。
 オーストラリアのマールズ国防相の声明によると、トゥーンバは国連制裁の監視活動のため航行し、14日はスクリューに絡まった漁網を取り除く作業をしていた。潜水作業を行う意思を中国艦にも直接伝達していたが、ソナーが作動された。