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「核なき世界」 実現を協議 禁止会議開幕へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ニューヨーク共同】核兵器禁止条約の第2回締約国会議が27日、ニューヨークの国連本部で5日間の日程で開幕する。「核なき世界」の実現に向け、核廃棄の検証や被害者支援の具体策を協議し、核保有国に軍縮を迫る政治宣言の採択を目指す。唯一の戦争被爆国、日本は不参加の見込み。
 非政府組織(NGO)の核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)によると、昨年の第1回締約国会議に続き、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のドイツとノルウェーがオブザーバーとして参加。米英との安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」に加わるオーストラリアも出席する。日本政府は米国の核抑止力を維持する必要があるとして条約に加盟していない。一方、松井一実広島市長と鈴木史朗長崎市長が会議に出席し、長崎で被爆した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の木戸季市事務局長(83)=岐阜市=が体験を証言する。