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イスラエル大統領と会談 首相あすにも、緊張緩和へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 岸田文雄首相は、アラブ首長国連邦(UAE)で開かれる国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)出席に合わせ、12月1日にもイスラエルのヘルツォグ大統領と会談する方向で調整に入った。同国軍とイスラム組織ハマスの戦闘で悪化するパレスチナ自治区ガザ情勢を巡り協議し、緊張緩和へ直接働きかける方針だ。複数の政府関係者が29日、明らかにした。
 10月7日の戦闘開始後、首相がイスラエル首脳と会談するのは初めて。戦闘の当事国首脳との会談を通じ、ガザ情勢への日本の関与をアピールする狙いがある。ただイスラエルとハマスの対立は深刻化しており、会談が事態改善につながるかどうかは不透明だ。
 首相は11月30日に日本を出発し、ドバイに到着。翌12月1日を軸にヘルツォグ氏との会談を調整している。会談では国際人道法を含む国際法に従った行動や、ガザの人道状況の改善を呼びかける。