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万博「早急に全体像示す」 政府、整備費上振れ受け


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 自見英子万博相は29日の参院予算委員会で、2025年大阪・関西万博の整備費上振れ問題に関し「できるだけ早急に全体像を示せるよう、作業を加速したい」と表明した。会場建設費のほか、地域全体に役立つインフラについて関連経費として切り分けられるかどうか調整していると述べた。岸田文雄首相は22年に自身が6回開いた政治資金パーティーへの野党の批判に対し、講師を招いての勉強会だと説明した。
 万博整備費を巡り、立憲民主党の杉尾秀哉氏は350億円を投じる木造大屋根「リング」について追及。西村康稔経済産業相は万博閉幕で撤去された後のリングの取り扱いに関し、万博を運営する日本国際博覧会協会で調整すると語った。撤去費は会場整備費2350億円に含まれるとした。
 経産省幹部は海外パビリオンの進捗(しんちょく)状況を問われ、約30カ国の建設事業者が決まったが、現時点で着工していないと明らかにした。
 首相の政治資金パーティーを巡り、杉尾氏は利益率が9割に上るとの指摘が出ているとして「単なる金集めで、極めて深刻な問題だ」と批判した。