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フィンランド 全検問所を閉鎖 ロシアの「攻撃」に対抗


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ロンドン、ベルリン共同】北欧フィンランドが、隣国ロシア経由の難民が押し寄せている事態を受け、国境にある全検問所を閉鎖した。ロシアが難民を誘導し、フィンランドの政治や社会に揺さぶりをかける「ハイブリッド攻撃」を仕掛けているとみて対抗措置に踏み切った。
 「この現象を終わらせる」。フィンランドのオルポ首相は11月28日にこう表明した。難民の不自然な急増が、国家の安全と秩序を脅かすと判断。同月中旬以降、8カ所ある検問所を順次閉鎖してきたが、最後の一つも閉めると発表した。29日午後に閉鎖しており、12月13日まで継続する。
 フィンランド政府によると、8月上旬以降、千人近くがビザを持たずに検問所に来た。うち900人以上が11月に集中し、ほとんどがフィンランドで亡命を申請した。