有料

ロが投降兵2人射殺か ウクライナ、戦争犯罪で捜査


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【キーウ共同】ウクライナ検察当局は3日、投降しようとしたウクライナ兵2人をロシア兵が射殺したとされる動画があるとして、戦争犯罪の疑いで捜査を始めたと発表した。
 ウクライナメディアによると、軍当局者は動画は本物だと確認した。地元当局者は2人は弾薬を使い果たして投降したと説明した。
 上空から撮影したとみられる動画には、塹壕(ざんごう)から出てきた兵士2人を、待ち受けていた複数の兵士が至近距離で銃撃したとされる様子が記録されている。2人のうち1人は両手を頭の後ろに回して地面に腹ばいになり、投降する意思を示しているように見える。
 動画は通信アプリ「テレグラム」で拡散した。撮影されたのは、激戦となっている東部ドネツク州アブデーフカの近くとの情報がある。撮影者や日時は確認されていない。ロシア側は動画に関する発表はしていない。
 ロシア南部ボロネジ州のグセフ知事は4日、ロシア軍のザワツキー少将がウクライナ侵攻作戦地域で死亡したと発表した。英BBC放送などが先月末、地雷で爆死したとして、軍の将官クラスの死亡は侵攻開始後7人目だと伝えていた。
 ウクライナ南部ヘルソン市の当局者によると、同市の集合住宅で3日、ロシア軍の攻撃があり、2人が死亡し、7人が負傷した。ロシア軍が、実効支配するドニエプル川東岸から攻撃したとしている。