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化石燃料廃止 時期巡り対立 COP28後半へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ドバイ共同】アラブ首長国連邦(UAE)で開催中の国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)は8日、会期後半の本格的な交渉が始まった。化石燃料の廃止が最大の争点に挙がるが、時期などを巡り対立が表面化している。後半の協議は閣僚らが加わり、12日の最終日に向け激しさを増す見込み。伊藤信太郎環境相は9日から参加する。
 COP28は、産業革命前からの気温上昇を1・5度に抑えるパリ協定の目標達成に向け、世界の対策の進捗(しんちょく)評価をまとめることが最大のテーマ。これまでの議論で、現状では1・5度目標を到底達成できないと成果文書に明記することで各国の認識は一致。だが取り組みをどの程度強化するべきかを巡る記述で隔たりがあらわになっている。