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ハマス支持43%に倍増 パレスチナ世論調査


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【エルサレム共同】パレスチナ自治区の研究機関は16日までに自治区住民を対象とした世論調査結果を発表した。政党別支持率はガザを実効支配してきたイスラム組織ハマスが43%でトップとなり、自治政府主流派ファタハの17%を大きく引き離した。ハマスの支持率は戦闘開始前の9月の22%からほぼ倍増し、ファタハは9ポイント減らした。
 イスラエルはハマス壊滅を掲げてガザへの地上侵攻を続けている。米政権もガザ統治を自治政府に委ねる意向を示すが、パレスチナ人の意識との溝が浮き彫りになった。
 パレスチナは東エルサレムを首都とし、西岸とガザを領土とする独立国家の樹立が目標。占領を終わらせる方策について「武装闘争」との回答が63%で一番多く、9月より10ポイント増加した。「和平交渉」は20%で「非武装抵抗運動」が13%だった。
 地区別のハマスの支持率を見ると、西岸では9月比で32ポイント増の44%、ガザでは4ポイント増にとどまり42%だった。