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「終電車」俳優に非難集中 仏 わいせつ発言、像撤去も


「終電車」俳優に非難集中 仏 わいせつ発言、像撤去も フランスの俳優ジェラール・ドパルデューさん=2015年5月、カンヌ(AP=共同)
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 【パリ共同】フランスの有名俳優ジェラール・ドパルデューさん(74)=写真(AP=共同)=が、テレビのドキュメンタリー番組で女性への深刻なわいせつ発言を繰り返したとして厳しい非難を集めている。パリの観光名所の一つ、ろう人形館「グレバン博物館」は18日、ドパルデューさんの像を撤去した。
 「フランスの恥さらしだ」。女性のアブドゥルマラク文化相は15日、ドパルデューさんの発言を非難。女性から性的暴行容疑で訴えられていることも踏まえ、レジオン・ドヌール勲章の剝奪を検討していることを明らかにした。ドパルデューさんは18年8月に2度性的暴行を受けたと俳優の女性から訴えられ、20年12月から性的暴行容疑で本格捜査の対象となっている。本人は全面的に否認しており、結論はまだ出ていない。
 ドパルデューさんはフランソワ・トリュフォー監督の映画「終電車」や「隣の女」など名作にも出演。カンヌやベネチアの国際映画祭で男優賞を受賞するなどフランスで最も有名な俳優の一人。