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日韓次官協議 8年ぶり開催 供給網や環境巡り


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 【ソウル共同】日本と韓国の経済協力を次官級で話し合う15回目の「日韓ハイレベル経済協議」が21日、ソウルの韓国外務省で開かれた。2016年1月の東京開催以来、約8年ぶり。サプライチェーン(供給網)や先端技術などを巡る経済安全保障や、環境などの分野での協力について意見交換した。
 冒頭、日本側首席代表の小野啓一外務審議官は「世界でのルール作りや新たな課題や技術への対応など、日韓がパートナーとして協力できる潜在力は高い」と述べた。韓国外務省の姜在権(カンジェグォン)経済外交調整官は、半導体や水素、宇宙などの協力分野を挙げた。
 日本政府は17年、在釜山日本総領事館前に従軍慰安婦問題を象徴する少女像が前年設置されたことを受け発表した対抗措置の中で、同協議も延期。岸田文雄首相と尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は今年7月の首脳会談で、年内開催に向けた調整で一致した。