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輸入規制対抗 関税下げ停止 中国、対台湾


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【北京、台北共同】中国政府は21日、台湾の蔡英文・民主進歩党(民進党)政権が行っている中国からの輸入規制への対抗措置として、合成樹脂や化学製品の原料となるプロピレンなど12品目について、来年1月1日から、現在実施している関税引き下げ措置を停止すると発表した。1月13日の台湾総統選まで1カ月を切り、独立派と見なす民進党への圧力を強める狙い。
 中国政府は蔡政権による輸入規制が、貿易自由化のため中台が2010年に結んだ経済協力枠組み協定(ECFA)の規定に違反すると主張し「台湾が有効な措置を取り、中国への貿易規制を取り消すよう望む」と強調した。
 中国で台湾政策を主管する国務院(政府)台湾事務弁公室の報道官は21日「民進党は悪意を持って中台間の経済の正常な交流と協力を破壊し、ECFA実施を阻害してきた」と強く非難した。