【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘を巡り、イスラエルのメディアなどは24日、エジプト政府が全面的な停戦や人質の全員解放などに向けた「3段階」の新たな案を提示したと伝えた。複数のイスラエル高官は提案を認めた上で、交渉につながる可能性を示唆したが、双方の主張の溝は深く、難航が予想される。
イスラエル軍は24~25日も攻撃を続行。ガザ保健当局は24日、中部マガジ難民キャンプで約70人が死亡したと発表した。中東メディアによると、がれきの下敷きになっている住民もおり、犠牲者が増える恐れがある。
イスラエルメディアによると、エジプト案は3段階に分かれ、第1段階で戦闘を2~4週間休止し、ハマスが40人の人質を解放、イスラエルは拘束中のパレスチナ人のうち120人を釈放する。
第2段階ではパレスチナがガザとヨルダン川西岸に分裂している状態の解消を目指し、エジプト主導で「パレスチナ人全体の対話」を開いてガザの再建を監視する実務者中心の組織を樹立。第3段階で全面的な停戦に入ると同時に、軍はガザから撤退し、ハマスはイスラエル兵も含めた残る人質全員を解放する計画。
ネタニヤフ首相は24日の声明で「戦闘継続が人質を奪還する唯一の方法だ」と改めて強調した。イスラエル側が提案の全てを受け入れる可能性は低いが、政府高官は全面的に拒否することはないとしている。一方、レバノンメディアによると、ハマス幹部は「イスラエルの攻撃が終わるまで交渉はない」と語った。エジプトはカタールと共に交渉役を務めている。
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3段階のガザ停戦提案/エジプト、交渉入りで溝
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琉球新報朝刊
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