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ガザ戦闘「何カ月も続く」/イスラエル/中部キャンプ侵攻明言


ガザ戦闘「何カ月も続く」/イスラエル/中部キャンプ侵攻明言 25日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで、イスラエルの空爆で負傷し病院に搬送される子ども(ゲッティ=共同)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【エルサレム共同】イスラエル軍トップのハレビ参謀総長は26日、地上侵攻するパレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスとの戦闘が「何カ月も続く」と断言した。軍のハガリ報道官は26日夜、ガザ中部の難民キャンプに地上作戦を拡大したと表明。中部には住宅が密集するキャンプが複数あり、民間人犠牲者がさらに増える恐れが強い。
 ハガリ氏は、中部や南部最大都市ハンユニスでこれまでとは異なる部隊構成による「新しい手法」の作戦を展開していると主張した。軍は大規模攻撃を縮小して精密作戦へ移行する方針とされるが、関連は不明。ハレビ氏は、複雑な地域での戦闘目標達成は容易でないとしつつ、ハマスの指導部を見つけ出すと改めて強調した。
 イスラエル軍は27日、ガザで陸海空から攻撃を続けていると発表。パレスチナ通信によると、ガザ各地への27日の空爆で女性や子どもら数十人が死亡した。ガザ保健当局は27日、10月から続く戦闘によるガザ側の死者が2万1110人になったと明らかにした。1日で195人増えた。ハマスも抗戦し、10月下旬の地上侵攻開始後、160人以上の軍兵士が戦死した。
 イスラエルのガラント国防相は26日、レバノンやシリア、イエメンなど、多方面からの攻撃に対抗していると主張。敵対する相手は攻撃の標的になると警告した。
 米中央軍は26日、紅海の南方でイエメンの親イラン武装組織フーシ派が発射したとするミサイルや無人機を撃墜したと明らかにした。船舶被害やけが人は報告されていない。レバノン国境では同国の親イラン民兵組織ヒズボラとイスラエル軍の交戦も続いている。