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難民施設攻撃 35人死亡/イスラエル軍、ガザ中部


難民施設攻撃 35人死亡/イスラエル軍、ガザ中部 イスラエル軍の攻撃で負傷し、病院に運ばれた子どもら=29日、パレスチナ自治区ガザ中部デールバラハ(ゲッティ=共同)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザ中部のヌセイラト難民キャンプとマガジ難民キャンプにイスラエル軍の攻撃があり、中東の衛星テレビ、アルジャジーラは29日、計35人が死亡したと報じた。ガザ南部ラファの住宅にも28日、軍の空爆があり、中東メディアによると20人が死亡した。エジプト境界に近いラファは多数の住民の避難先となっているが、軍は攻撃を継続している。
 軍はガザ北部に続いて南部や中部で地上侵攻を強化。28日には南部最大都市ハンユニス郊外でイスラム組織ハマスのトンネルを発見し、破壊したと発表した。モスク(イスラム教礼拝所)にもトンネルの縦穴があったとした。軍はハマス指導部が南部の地下に潜伏しているとみている。
 ガザ保健当局によると、戦闘によるガザ側の死者は2万1507人。
 軍はハマスに拉致された人質3人をガザ北部シャジャイヤで15日に死亡させた兵士らの誤射は防げたとする調査結果を発表し「人質奪還任務に失敗した」と責任を認めた。
 ハマスの代表団が29日にエジプトを訪問し、エジプトが提示したとされる全面的な停戦や人質全員解放などに向けた「3段階」の提案を協議するとの報道もあったが、ハマス側が訪問を否定したとの情報もある。