【キーウ共同】ウクライナとロシア両政府は3日、戦争捕虜を交換し、ウクライナ側230人、ロシア側248人がそれぞれ帰国したと明らかにした。ウクライナ側によると、捕虜交換は2023年8月以来で、22年2月の侵攻開始以降で最大規模となった。
アラブ首長国連邦(UAE)が捕虜交換を仲介した。UAE外務省は3日の声明で「仲介の成功は、ロシア、ウクライナ双方との強い友好関係の表れだ」と訴えた。ウクライナメディアが伝えた当局者の話によると、23年12月時点でウクライナ人捕虜は少なくとも3500人いた。
ウクライナ側の帰還者には、南東部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所での抗戦に参加した兵士も含まれている。6人は違法に連行された民間人だという。
東部ドネツク州クラホボの地元当局者は4日、クラホボの幼稚園や学校、医療施設などがロシア軍の攻撃で破壊されたと明らかにした。
ウクライナ内務省は3日、ロシアによる昨年12月29日のウクライナ全土一斉攻撃での死者が計53人、負傷者は170人になったと発表した。首都キーウ(キエフ)では30人が死亡した。
一方、北大西洋条約機構(NATO)は3日、ロシアに対する欧州の防空能力を強化するため、最大千発の地対空ミサイル「パトリオット」を調達すると発表した。ウクライナに供与したパトリオットを補充するほか、欧州での生産を拡大することでNATO加盟国での備蓄につなげる狙い。
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捕虜200人超ずつ交換/ロ侵攻以降「最大規模」
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琉球新報朝刊
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