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イラン爆発 IS犯行声明


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【テヘラン共同】過激派組織「イスラム国」(IS)は4日、系列メディアで、3日起きたイラン南東部ケルマンでの爆発事件に関し犯行声明を出した。国営メディアによるとケルマンでは5日、犠牲者の葬儀が営まれ、出席したライシ大統領はISに対し「イランは場所と時期を選んで報復する」と警告した。
 国営メディアは5日、死者が89人になったと伝えた。近年のイランでは最大のテロ被害。葬儀でイラン革命防衛隊トップのサラミ司令官は「どこに隠れても見つけ出して報復する」と強調した。バヒディ内相は、爆発事件に関与したとして治安当局が数人を逮捕したと明らかにした。
 犯行声明によると、1人目の戦闘員が群衆の中で自爆ベルトを爆発させ、約20分後に2人目も爆発させた。
 爆発は3日、4年前の1月3日にイラクの首都バグダッドで米軍に殺害された革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官の追悼式会場の近くで起きた。ソレイマニ氏はIS掃討作戦を指揮した英雄としてイラン国民の人気が高い。