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北朝鮮3日連続砲撃 6日砲撃は偽装主張


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ソウル共同】韓国軍合同参謀本部は7日、北朝鮮が同日午後4時~5時10分(日本時間同)ごろ、黄海上にある韓国領、延坪島の北方で90発以上の砲撃を行ったと明らかにした。砲撃は3日連続。聯合ニュースによると、韓国側への被害はない。
 一方、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長は7日、韓国が発表した6日の砲撃について、実際は偽装目的で仕掛けた60回分の爆薬の音だったとする談話を発表した。朝鮮中央通信が報じた。真偽は不明だが、韓国側で軍の監視能力に疑念を生じさせる狙いがありそうだ。
 金与正氏は談話で、偽装作戦の反応を注視した結果、韓国軍は「予想どおり」欺かれたと主張。今後、韓国側が軍事的な挑発に出た場合は「即座に火の洗礼を浴びせる」と威嚇した。
 韓国軍は「コメディーのようで低級な扇動だ」と反発。韓国内で軍への信頼を低下させ、国民間の対立をあおる「北朝鮮の常とう手段に過ぎない」とし、4月の総選挙に向けて同様の軍事行動が予想されると指摘した。黄海での緊張を高める軍事活動の即刻中止も求めた。
 韓国軍は6日、延坪島北西で北朝鮮が60発以上の砲撃を行ったと明らかにしていた。一方、金与正氏は「1発の砲弾も飛ばさなかった」としている。