【エルサレム共同=平野雄吾、吉田昌樹】イスラエル軍のハガリ報道官は6日、地上侵攻したパレスチナ自治区ガザの北部でイスラム組織ハマスの「軍事的枠組みを解体した」と表明した。複数の重要拠点の破壊などを示しているとみられる。「現在は中部と南部での作戦に集中している。戦闘は年内は続くだろう」とし、長期戦を示唆した。7日で戦闘開始から3カ月。民間人犠牲が増える中、終結は見通せず、イスラエルへの国際社会の批判も強まっている。
ハガリ氏は、地上戦を続けるガザ中部は人口密集地で、南部最大都市ハンユニスには「トンネルが分岐する地下都市がある」と主張。南部攻略には時間がかかると述べた。北部にも指揮官を失ったハマス戦闘員が残り、散発的な攻撃はあるだろうとも語った。
また、ハマス軍事部門トップのデイフ指導者の写真をガザで発見したとして公表した。軍は昨年10月のイスラエル奇襲を首謀したとするデイフ指導者やハマスのガザ地区トップ、シンワール指導者らの行方を追っている。
ガザでは7日も軍の攻撃が続き、パレスチナ通信によると、北部ガザ市や中部デールバラハ、ハンユニスなどで多数の民間人が死亡した。中部のマガジ難民キャンプでは多くの避難者が身を寄せる学校が破壊された。
ガザ保健当局によると、戦闘のガザ側死者は2万2722人に上る。水や食料が不足するなど、人道危機が深刻化している。
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ガザ北部 ハマス「解体」 イスラエル、重要拠点破壊 「中南部の作戦に集中」
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琉球新報朝刊
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