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緩衝域「存在しない」 韓国、北朝鮮砲撃受け


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ソウル共同】韓国軍合同参謀本部は8日の定例記者会見で、北朝鮮が3日連続で砲撃を行ったことを受け、南北が軍事合意で偶発的な軍事衝突を防ぐために設けた海上緩衝区域は「もはや存在しない」と強調した。合意違反が繰り返され緩衝区域としての効力を失ったとの認識を示し「軍の計画に従って射撃訓練を実施する」と明らかにした。南北は対話が進んだ2018年に砲撃や機動訓練を禁じる区域を定めた。北朝鮮が昨年11月に軍事偵察衛星を打ち上げ、韓国は対抗措置として合意の効力を一部停止。これを受け北朝鮮は事実上の全面破棄を宣言した。