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ブータン、政権交代へ 総選挙、経済立て直し争点


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ティンプー共同】ヒマラヤの王国ブータンで9日、国民議会(下院、47議席)総選挙が行われ、地元メディアは、2013~18年に首相を務めたツェリン・トブゲイ氏率いる国民民主党が過半数の議席を獲得して勝利したと報じた。昨年の予備選で与党の協同党は既に敗退。政権交代し、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けた経済の立て直しを進める。新党の縁起党は及ばなかった。
 選挙管理委員会は10日に公式な結果を公表する見通し。国民議会選は、予備選の上位2党が本選に進める仕組み。予備選は昨年11月に行われ、国民民主党が約42.5%と最多の票を獲得した。縁起党は約19.6%を確保した。王政から立憲君主制に移行する総仕上げとなった初の国民議会選を08年に実施し、今回で4回目。ブータンは観光業が主力産業だが、新型コロナで国外からの旅行者受け入れを一時停止した。