釜石市は災害時の迅速な避難に役立てるため、スマートフォンの位置情報を活用した実証実験に乗り出す。ソフトバンク子会社Agoop(アグープ、東京都、柴山和久社長)と協力し、3月に市全域で行う避難訓練の参加者の行動を分析。津波到達前に避難できているか、浸水域を通っていないか確認するほか、避難場所の人数をリアルタイムで計測し、必要な物資を早期に供給できる態勢を整える。
位置情報はスマホの衛星利用測位システム(GPS)を活用する。同社が開発した歩数計測アプリをダウンロードすれば、ドコモやau、ソフトバンク、楽天など通信事業者を問わず使えるのが特長だ。実証実験ではそれぞれの避難速度や経路、避難場所の利用状況などが分かる。市は徒歩避難を原則としており、分析結果を防災に役立てる。全国では北海道根室市が2022年11月に防災訓練にこの技術を利用している。
新型コロナウイルス禍では人流解析に使われたほか、20年7月の熊本豪雨では熊本赤十字病院が避難所に支援スタッフを派遣する際に解析結果を利用した。
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スマホGPSで避難行動検証 津波想定、時間や経路把握へ 岩手日報 提供
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琉球新報朝刊
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