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米大統領選きょう始まる トランプ氏らが党集会


米大統領選きょう始まる トランプ氏らが党集会 米ペンシルベニア州アレンタウンで記者団に話すバイデン大統領=12日(ロイター=共同)
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 【デモイン(米アイオワ州)共同=高木良平】4年に1度の米大統領選は15日(日本時間16日)の中西部アイオワ州共和党員集会で幕を開ける。勢いを維持するトランプ前大統領(77)は圧勝を目指し、党候補指名の獲得へ弾みをつけたい考え。唯一の女性候補ヘイリー元国連大使(51)が最近の世論調査で存在感を増しており、2位に入る候補がどれだけ差を縮められるかが今後の展開を占うことになる。

 指名争いを勝ち抜けば11月5日の本選で再選を目指す民主党のバイデン大統領(81)に挑戦する。アイオワは氷点下20度を下回る寒波に襲われ、15日は史上最も寒い党員集会になる見通し。共和党各候補は14日、厳寒の中、声をからした。
 トランプ氏は議会襲撃など4事件での起訴を逆手に劇場型選挙戦を繰り広げ、首位を独走。候補討論会で頭角を現したヘイリー氏が長期間2位につけていた南部フロリダ州のデサンティス知事(45)を最近追い抜いた。
 地元紙デモイン・レジスターが今月13日に発表した世論調査結果では、党員集会の参加予定者の間でトランプ氏を第1希望に選んだのは48%。ヘイリー氏が20%、デサンティス氏が16%で続き、若手実業家ラマスワミ氏(38)は8%だった。
 トランプ氏は14日のアイオワ州インディアノーラの集会でバイデン政権に「反撃する時だ」と述べた。自身の刑事事件に関し、バイデン政権が司法を武器として利用していると批判。大統領には免責特権があると主張した。
 ヘイリー氏は同州エイデルでの集会で、自身がバイデン氏と対決した場合、17ポイント差で勝利するとの世論調査結果が出ていると紹介。自身こそが勝てる候補だと訴えた。
 共和党候補は各州での絞り込みを経て、7月の党大会で指名される。民主党は8月に党大会を開く。バイデン氏とトランプ氏の再対決を望まない声は強まっており、無所属や第3政党の候補に流れる票が勝敗を左右する可能性もある。