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イスラエル北部で市民死亡 レバノン国境、交戦に緊張


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【エルサレム共同】イスラエル北部で14日、レバノンから飛来した対戦車ミサイルが住宅を直撃、地元メディアによると、女性(76)と息子(45)が死亡した。レバノン国境地帯の戦闘でイスラエル側の市民が死亡したのは昨年11月以来という。イスラエル軍はレバノン南部の親イラン民兵組織ヒズボラの拠点を空爆。これに先立ちイスラエルに侵入した戦闘員4人を殺害し、軍兵士5人が負傷したと発表した。国境地帯は緊張状態で交戦本格化が懸念される。
 ヒズボラ指導者ナスララ師は14日のテレビ演説で、パレスチナ自治区ガザでの攻撃が終わらない限り交戦を続けると強調した。一方、イスラエルのネタニヤフ首相は同日の閣議で、ガザの戦闘は「何カ月もかかる」と明言。軍は15日もガザ各地で地上戦や空爆を継続した。中東メディアによると、南部ハンユニスでは新たに30人以上、北部ガザ市では10人以上が死亡した。ガザ保健当局は15日、昨年10月以降の戦闘のガザ側死者は2万4100人になったと発表した。