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「イスラエル拠点」攻撃 イラン、中東緊張激化


「イスラエル拠点」攻撃 イラン、中東緊張激化 イスラエル軍の攻撃で負傷し、病院で治療を受けるパレスチナ人=15日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニス(AP=共同)
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 【テヘラン、エルサレム共同】イラン国営メディアは16日、イラン革命防衛隊がイラク北部クルド人自治区を弾道ミサイルで攻撃したと伝えた。敵対するイスラエルの対外特務機関モサドの拠点を標的にし、破壊したという。シリアで昨年12月、革命防衛隊幹部が殺害され、イスラエルの仕業とみるイランは報復としている。同隊は報復を続けるとの声明を出した。
 パレスチナ自治区ガザでのイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘を巡り高まる中東の緊張がさらに激化しそうだ。イランはハマスを支援する。イラクメディアによると、革命防衛隊が15日夜にクルド人自治区のアルビルを攻撃し、市民4人が死亡、17人が負傷した。米国とイラク両政府、クルド自治政府が攻撃を非難。同隊はシリアにある過激派組織「イスラム国」(IS)拠点も弾道ミサイルで攻撃した。