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沖縄、児童虐待の相談件数、5年連続最多 「心理的」後絶たず 22年度


沖縄、児童虐待の相談件数、5年連続最多 「心理的」後絶たず 22年度
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 沖縄県内の児童相談所(児相)が2022年度に対応した児童虐待相談件数(速報値)が前年度比76件増の2585件となり、5年連続で過去最多を更新したことが8日までに分かった。子ども家庭庁によると、全国では21万9170件(速報値)となり、32年連続で増加している。

 相談件数の内訳は、子どもの前で夫婦間で暴力を振るう「面前DV」を含む心理的虐待が1921件(前年度比19件減)と最多で、続いて身体的虐待330件(同31件増)、ネグレクト311件(53件増)、性的虐待23件(11件増)だった。

 県内では2018年度から相談件数が急増している。県青少年子ども家庭課によると、警察との連携強化により通報を受けた事案が児相へ通告されるほか、社会全体で虐待への認識が高まったことなどが考えられるという。

 県は本年度、児相職員を増員したが、児童虐待相談対応件数増加に伴い、業務過多になりつつあるという。そのため、軽微な虐待事案については、外部の関係機関に対応を委託することも検討しているという。