名嘉さんに横浜文化賞 琉球箏曲演奏家、沖縄出身者で初


名嘉さんに横浜文化賞 琉球箏曲演奏家、沖縄出身者で初 名嘉ヨシ子さん
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 横浜市は22日、同市の最高顕彰「横浜文化賞」の2023年度受賞者に、琉球箏曲演奏家で川崎沖縄芸能研究会会長の名嘉ヨシ子さん(76)=那覇市出身、横浜市在住=ら4人1団体が選ばれたと発表した。名嘉さんによると、沖縄出身者の受賞は初めてという。

 名嘉さんは「文化の違う土地で一生懸命続けてきたことが認められ、喜びと重責を感じる。横浜でさらに沖縄の文化を根付かせていきたい」と話した。

 名嘉さんは1973年、結婚を機に横浜市鶴見区に移り住んだ。横浜と沖縄を行き来しながら箏の演奏活動と指導に尽力している。横浜市は名嘉さんについて、出演した横浜能楽堂での公演が琉球芸能で初の文化庁芸術祭大賞を受賞したことなどに触れ「全国でも貴重な名手」と評価した。

 横浜文化賞は芸術やスポーツなど各分野の功績が顕著な人に贈られる。23年度は元プロ野球選手のアレックス・ラミレスさんや能の人間国宝・大坪喜美雄さんらも選ばれた。贈呈式は11月14日に横浜市内で催される。

 (伊佐尚記)