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台湾人も「戦争望んでいない」 中華民国112年式典 沖縄・那覇で180人参加


台湾人も「戦争望んでいない」 中華民国112年式典 沖縄・那覇で180人参加 レセプションであいさつする台北駐日経済文化代表処那覇分処の王瑞豊処長
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 「中華民国建国112年」を記念する双十国慶節祝賀レセプション(台北駐日経済文化代表処那覇分処主催)が2日、那覇市内のホテルで開催された。県内の政界、経済界や、台湾との友好団体の関係者ら約180人が参加し、10月10日の双十節を前に祝杯を挙げた。

 那覇分処の王瑞豊処長は、日台の航空会社5社が台北―那覇の直行便を運航し、夏休み期間中の搭乗率は90%を超えたと紹介。「相互訪問で親交を深め、深厚な関係を築き、双方の経済振興に大いに寄与している。ウマンチュで波及効果をどんどん作ろう」と話した。

 昨年の中国による大規模な軍事演習で「台湾有事に関心を持っていただいたウチナーンチュがとても増えた」とも強調。台湾は有事への備えを講じていると説明した上で「ほとんどの台湾人は現状維持を主張し、『命どぅ宝』という考えを持ち戦争を望んでいない」などと話し、戦争よりも経済振興に力を入れるべきではないかとあいさつした。

 (當山幸都)