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「自分自身受け入れて」 浦添 メンタルヘルス講演会


「自分自身受け入れて」 浦添 メンタルヘルス講演会 伊藤義徳教授
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 「メンタルヘルスを支える生活習慣を考える」をメインテーマに、第54回精神保健福祉普及大会(県、県精神保健福祉協会主催)が1日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホールで開催された。認知行動療法とマインドフルネスを専門にする人間環境大学の伊藤義徳教授が「マインドフルネスで生活習慣とこころを整える」と題して特別講演した。
 マインドフルネスは、過去の経験や先入観にとらわれることなく、身体の五感に意識を集中させ、現実をあるがままに受け入れる心理的な経験。応用したマインドフルネス瞑想(めいそう)は、ストレスの軽減や集中力の向上が期待できるとして、米国の大手企業が導入しているという。講演では瞑想を実践した。
 伊藤教授は近年、自己批判の傾向が高まり、うつ病を発症する傾向が高まっていることを指摘。「自分自身を変えるのではなく、受け入れることが重要」と述べた。
 公開座談会では、県立総合精神保健福祉センター所長の宮川治さんを座長に、キングコング代表社員の仲地宗幸さん、トータルウエルネスプロジェクトオキナワ代表理事の伊是名カエさん、琉球大学病院医師の普天間国博さん、沖縄タイムス論説委員の高崎園子さんが登壇した。睡眠や依存症、食についてそれぞれの専門分野から議論を重ねた。 (渡真利優人)