うちなーぐち会の源河朝盛会長らは7日、那覇市の県庁を訪れ、7月に同会が提出したうちなーぐちの表記法に関する要請書に対する県の検討状況について確認した=写真。
要請書は県がうちなーぐちを「原則カタカナ」とした表記法に対し、同会は、伝統的とされる漢字とひらがなを用いた表記法にするよう求めている。
源河会長は漢字とひらがなで表記した琉歌とカタカナ表記の琉歌を例に説明した。「カタカナのみの表記は子どもには理解しにくい。県しまくとぅば正書法検討委員会のカタカナ表記の決定は真逆だ」と批判した。
対応した県文化振興課しまくとぅば普及推進室は、ひらがなでは原則的に「ー」を使った長音表記ができないことや、本来の日本語表記と混同し、教育現場が混乱する恐れがあると説明した。
同室の翁長富士男室長は「琉歌や民謡までカタカナ表記を強制するものではない」と述べ、今後も議論を重ねることで一致した。 (渡真利優人)
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「ひらがなでは 長音表記困難」 県、うちなーぐち会に
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琉球新報朝刊
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