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故人への言葉 生死向き合う 那覇でイタコト展


故人への言葉 生死向き合う 那覇でイタコト展 心のこりを綴ったメッセージにじっと目を通す来場者=5日、那覇市のてんぶす那覇
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 死生観について考えてもらうイベント「イタコト展」が5日、那覇市牧志のてんぶす那覇で開かれた。SNSで集めた多くの人の「心のこり」の言葉を展示。多くの来場者が、自分の心と照らし合わせながら生や死と向き合った。動画による遺書作成のサービスを手がけるitakoto(東京都、伊賀都温社長)と県霊柩葬祭事業協同組合(名嘉義明理事長)の共催。
 「これまで母の日は毎年祝っていたが、父の日は一度だけ。2度目のプレゼントを渡そうと考えていたら、その1カ月前に亡くなってしまった」「お酒の好きだった父は10年の闘病の末に亡くなった。お酒を飲みながら話せる機会を楽しみにしていたが、できなかったのが心のこり」発信されたさまざまな思いが、来場者の共感を呼んでいた。
 娘と会場を訪れた50代の女性=那覇市=は「こういうイベントがもっと身近にあったらいいと思う。いい意味で葬儀についても日ごろから子や孫たちと話ができれば」と話した。