カレーや肉じゃが、サラダなど食卓に欠かせないタマネギの11月の価格が全国的に高くなりそうだ。主産地の北海道で、今夏の猛暑の影響により不作となったことが要因とみられる。東京都中央卸売市場では11月上旬の卸売価格が平年と比べ2倍近くになっており、野菜価格の高騰による家計への影響は続きそうだ。
農林水産省によると、北海道で8月から9月にかけての高温影響で、一部で品質が低下する被害が出たほか、小玉傾向となっているという。東京都中央卸売市場でのタマネギ1キロ当たりの卸売価格は9月1日時点で100円だったが、11月6日時点で185円と平年の2倍近くまで上昇した。
農水省によると、11月は例年、北海道産のシェアが全国的に高く、影響が大きいという。タマネギの2021年の産出額は、北海道が706億円で首位。2位が兵庫県で105億円、3位は佐賀県で72億円だった。
東京都新宿区の八百屋の店頭では11月6日、北海道産タマネギ1個が51円で並んでいた。北海道産は小ぶりなものも多く、店長は「今並んでいるのは少し前の仕入れなので、この次に並ぶものは値上がりする。しばらくしたら(価格は)倍くらいになるかもしれない」と話している。
11月はタマネギに加え、一部地域では高温影響などによりニンジンやネギの出荷量も減り、卸売価格が平年を上回る見通しだ。
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タマネギ高騰 11月2倍弱に 猛暑で北海道不作
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琉球新報朝刊
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