【豊見城】木製品の良さを知ってもらおうと「第26回沖縄ウッディフェア」(同実行委員会主催)が10日、豊見城市豊見城のおきなわ工芸の杜で始まった。12日まで。いすやテーブルなどの家具をはじめ、アクセサリー、置物などの木工品を中心に県内49工房が出品している。新たな取り組みとして、街路樹などの伐採木を活用した家具の展示コーナーが設けられた。
家具に活用された街路樹は、クロヨナ、モモイロノウゼン、タイワンモクゲンジ、オオバアカテツなど。黄色やピンク色など、通常の木材とは違う特徴ある家具が展示されている。
通常、伐採された街路樹は焼却処分される。県工芸振興センター主任技師の大城直也さんは以前から街路樹を木材として活用できないか乾燥や加工を研究してきた。「本島北部の世界自然遺産登録などで、県産木材の調達が難しくなってきている。一方で県産木へのニーズは高い」と話す。
そこに、伐採木の再資源化に取り組む事業所、中部グリーンリサイクルセンター(中城村)から声がかかった。木材の提供を受け、県内6工房につないだ。出来上がった家具について、大城さんは「色味や明るさなど特徴があり面白い作品になっている」と話す。今後、同リサイクルセンターなど関係機関と調整し、木材としての供給を目指す。
フェアでは、他にも県産木の積み木などで遊べる木育コーナー、箸作りや糸のこを使う木工体験コーナーもある。フェア開催時間は午前10時~午後6時(最終日は午後5時まで)。入場無料。
(岩崎みどり)
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街路樹をいす、テーブルに 豊見城 あすまでウッディフェア
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琉球新報朝刊
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