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「更生」の名称変更を/自立生活センター、県に要請


「更生」の名称変更を/自立生活センター、県に要請 要請文を手渡す県身体障害者福祉協会の仲本潔事務局長(右)と受け取る県障害福祉課の普天間みはる課長=16日、那覇市泉崎の県庁
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 県自立生活センター・イルカ(長位鈴子代表、宜野湾市)など6団体は16日、県身体障害者・知的障害者更生相談所の名称変更を求めて県に要請した。
 県庁で普天間みはる障害福祉課長に要請文を手渡した。「更生」という言葉が障がいのある人に対する誤解や偏見を招くとして県に対し、新たな名称へ変更するよう求めるもの。7月14日にイルカと同課で情報交換会を実施し、変更を検討するよう訴えていた。
 要請文を受け取った普天間課長は「内容を精査して対応を検討したい」と述べた。
 イルカの吉嶺左恭さんは「名称は県民の目に付く。変更の検討をお願いしたい」と語った。
 県手をつなぐ育成会の田中寛理事長は「更生には生まれ変わるという意味があり、障がい自体が良くないものとして捉えられる可能性がある」と影響を危惧した。
 今回の要請ではイルカに加え、趣旨に賛同した県身体障害者福祉協会、県手をつなぐ育成会、県精神保健福祉会連合会、県脊髄損傷者協会、県難病相談支援センターアンビシャスが名を連ねた。 (渡真利優人)