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「台湾有事」を 考える講演会 きょう、命どぅ宝の会


「台湾有事」を 考える講演会 きょう、命どぅ宝の会 「『台湾有事は日本有事』論は戦争を誘発する」と訴える臧汝興さん(左から2人目)=20日、県庁記者クラブ
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 ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会は21日午後6時から、台湾労働人権協会の臧汝興さんを招いて「台湾有事」に関する講演会と意見交換会を那覇市古島の教育福祉会館で開く。それを前に20日、県庁記者クラブで会見した=写真。臧さんは、沖縄での軍備強化によって戦争が起こる可能性がかえって高まるという考えを強調。同会共同代表の具志堅隆松さんは「危機をつくり出しているのは日米だ」と応じ、軍備強化への反対で連携していく考えを示した。
 台湾労働人権協会の構成メンバーは非正規労働者が多く、「一つの中国」を支持。89年に台湾労働党を結成した。台湾問題は平和的な対話を通じてこそ解決できるという立場で、外国の介入に反対している。具志堅さんが9月に台湾で講演したことがきっかけで沖縄訪問が実現した。
 会見に同席した具志堅さんは「沖縄もミサイル撤去を求めていかなければ、将来にわたって攻撃基地にされる恐れがある。住民の視点で考えていくことが重要だ」と訴えた。 (中村万里子)