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シングルマザーコンテスト 県内5人出場 「同じ境遇の人の希望に」


シングルマザーコンテスト 県内5人出場 「同じ境遇の人の希望に」 「Queen of the Universe」の全国大会に出場する金城里奈さん(左端)と知念まりさん(左から2人目)と加藤可奈子さん(右から3人目)ら沖縄からの出場者(提供)
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 【東京】シングルマザーの自立を支援するコンテスト「Queen of the Universe」(株式会社IAM主催、村上麻衣社長)の全国大会が24日、東京で開催される。沖縄、北海道、大阪、東京での予選会で選ばれた62人のファイナリストたちが東京に集結する。沖縄からは5人が出場。自分磨きに励み、夢の実現に向けてアピールする。
 同コンテストは、シングルマザーの夢や目標の実現に向け、キャリアアップなどを支援するビジネスコンテスト。女性の自立起業支援などを狙いとし、全国大会の上位者には夢をかなえるための資金として賞金総額500万円が贈られる。また、モナコ公室主催の薔薇(ばら)の舞踏会にも参加できる。
 全国大会に向けて9月には東京でビューティーキャンプが行われた。キャリアアップや起業のための金融リテラシー、事業計画の作り方など、目標達成のための実践的な講座があった。自分を輝かせるための美のブラッシュアップ講座やウォーキングレッスンなどもあり、出場者は自己研鑽(けんさん)を重ねてきた。
 沖縄から出場する金城里奈さん(46)は、保育園を開園したいという夢を持つ。自身が貧困家庭で育ち、親の暴力に苦しみ、離婚後は元夫の借金を抱えることにもなったという。「将来は子どもも保護者も自己肯定感を育めて愛されているという実感が得られる保育園を開きたい」と語る。
 県外から沖縄に移住し、既に起業している加藤可奈子さん(40)は「ビューティーキャンプは人生におけるポイントとなった」と話す。知念まりさん(46)は「これまで学んだことを生かし、食育で自分と同じような境遇の貧困の人たちの手助けをしたい」と将来を見据える。 
 予選から約5カ月、自分磨きの成果を本選で開花させる。(中川廣江通信員)