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手書き文字、文化継承へ 那覇 「筆感謝の碑」除幕式


手書き文字、文化継承へ 那覇 「筆感謝の碑」除幕式 「筆感謝の碑」を除幕する茅原南龍さん(左から3人目)富田詢一さん(同5人目)ら=23日、那覇市の奥武山公園内
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 11月23日の「筆『手書き文字』の日」にちなんで、書道家の茅原南龍さんが揮毫(きごう)した「筆感謝の碑」が那覇市の奥武山公園内に設置され同日、除幕式が開かれた。那覇市の古謝玄太副市長、茅原書藝会の会員ら約300人が参加。パソコンを用いた文字入力が定着する中、手書き文字の良さを再確認し、継承へ誓いを新たにした。
 石碑は高さ1・5メートル、幅3・2メートル、奥行き1・5メートルで、沖宮の隣接地に建立された。除幕式では茅原さん、筆感謝の日実行委員会名誉会長の富田詢一さん、古謝副市長、下地幹郎前衆院議員らが除幕した。
 石碑建立の発案は、茅原さんが1987年に那覇市内で開催した「新春1000人書初席書大会」がきっかけ。茅原さんは「熱心に筆を握る高校生の姿に感動し、手書き文化を大切にしようと思いを新たにした」と語った。その上で「手書き文字を大事に、文字を敬う心を培い、感謝の石碑を心のよりどころとしたい」と呼びかけた。 (高江洲洋子)