有料

1年ぶり、同僚対面 障がい者在宅就労 宜野湾で交流


1年ぶり、同僚対面 障がい者在宅就労 宜野湾で交流 エリアミーティングに参加したスタッフサービス・クラウドワークの従業員=22日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター会議棟
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 重度身体障がい者が完全テレワークで勤務するスタッフサービス・クラウドワーク(神奈川県、曽根徹哉社長)は22日、県内に住む従業員を集めた「エリアミーティング」を宜野湾市の沖縄コンベンションセンター会議棟で開催した。
 同社は通勤が困難な重度身体障がい者の就業機会を増やすため、新型コロナ前の2016年1月から完全テレワーク就労を実施している。入社1年目の定着率の高さやコミュニケーションを重視した職場環境が評価され、総務省から「テレワークトップランナー2023 総務大臣賞」を受賞した。主にパソコンを使った入力・登録の業務などを担っている。
 エリアミーティングは、在宅就労の課題である孤独感の解消を図るため年に1度、対面で実施しており、福岡、鹿児島、宮崎、沖縄の各会場をオンラインで結んだ。
 九州・沖縄エリアのスローガンをチームで考え発表したり、各県の特徴や魅力を紹介したりした。入社5年目の嶺井綾子さん(63)=沖縄市=は「普段はパソコン上でしか会うことができないが、対面で会うことができて新鮮だった。年々、沖縄の方が増えていることがうれしい」と話した。
 同社の岡崎正洋シニアアドバイザーは「テレワークに距離は関係ない。通勤できないからこそ人のつながりの尊さを感じる職場だ」と語った。 (渡真利優人)