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戦禍のガザ 理解深める 県内各地で講演、上映会


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 「いま、パレスチナ・ガザで起きていることは単なる『戦争』ではない」。ガザについて歴史的な経緯を踏まえ、理解を深めるため、講演会などが予定されている。 
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 12月10日には午後1時半から、アラブ文学・パレスチナ現代史の専門家である岡真理・京都大名誉教授を招いた講演会「パレスチナ・ガザはいま」が那覇市の県立博物館・美術館講堂で開かれる。先着200人で、参加費は500円。主催者側は「文学者である岡氏は、人々の生きざまに焦点を当てながら、歴史の遠近感をしっかりと伝えてくれる」と話す。
 講演会に先立ち、同日午前10時から県立博物館講座室で、ドキュメンタリー映画「ガーダ パレスチナの詩」の上映会も行われる。フォトジャーナリストの古居みずえさんが戦火のパレスチナに暮らす女性たちの姿を12年にわたり撮影した作品だ。上映会は無料。問い合わせはいずれも岡真理先生講演会実行委員会、メールchiyow@okinawa-u.ac.jp(若林)。
 12月8、9日には、那覇市久茂地のBookcafe&Hallゆかるひで、映画「ガザ 素顔の日常」の上映会がある。8日午後2時、同6時、9日午前11時、午後2時、同6時の5回上映で、入場料は1500円(22歳未満は前売り券のみ999円)。問い合わせは、ゆいまーる・シネマ、電話070(9190)5556。企画した信木総一郎さんは「世界の矛盾が詰まったガザと、日本の矛盾が詰まった沖縄は似ている。歴史を知ってほしい」と話している。 (南彰)