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経済安全保障対策で講話/県警、県庁職員らに


経済安全保障対策で講話/県警、県庁職員らに 経済安全保障に関する講話をする県警の市原悠樹警備部長=28日、県庁
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 県警は28日、県庁で経済安全保障対策の取り組みの一環で、県のものづくり振興課や地域外交室などの産業技術や海外交流などを扱う部署の職員ら約40人を対象に講話を実施した。県警の市原悠樹警備部長、経産省大臣官房経済安全保障室の野瀬光太郎さん、沖縄地区税関調査部の花城安隆情報管理官らが講演した。それぞれの専門分野から、情報管理や最先端技術の情報漏えい対策など経済安全保障に関わる知識や情報の共有と関係機関の連携強化を図った。
 市原警備部長は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、サプライチェーン(供給連鎖)の弱さが浮き彫りとなったことから経済安全保障対策の重要性が再確認されたとし、重要物資の安定確保や先端的な重要技術の開発支援実施が望ましいと説明した。技術流出の防止はサプライチェーンの強靱(きょうじん)化と密接に関連していて経済安全保障上極めて重要とした。
 市原警備部長は「技術流出の防止に向け、しっかりとした対策を進めていくことが重要。回を重ねながら情報共有と連携の強化を図っていきたい」と述べた。