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おきなわ文学賞 入賞作、HP掲載 最高賞一席に4氏


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 県文化振興会は1日、第19回おきなわ文学賞の選考結果を発表した。小説部門の一席(県知事賞)に與那嶺明文さん(36)=宜野湾市=の「その手に掴んでいたものは」が選ばれた。随筆の一席は比嘉恵子さん(67)=八重瀬町=の「幼なじみの貴子」、詩の一席は高柴三聞(たかしばさんもん)さん(49)=浦添市=の「海の彼方へ」だった。琉歌の一席は安藤うらかさん(81)=恩納村=の「辺野喜(ビヌチ)旅」が選ばれた。俳句と短歌の一席は該当なしだった。
 応募総数は6部門で計198作品(158人)。うち40作品(34人)が入賞した。表彰式は来年2月24日に那覇市の沖縄産業支援センターで開かれる。入賞作品は電子書籍化され、来年2月上旬をめどに作品集「はなうる」として「おきなわ文学賞」ホームページに掲載予定。ほかの入賞者と作品は次の通り。 (敬称略)
 【小説】二席=円井定規(まるいじょうぎ)「ユニオンは銀河の隅できらめいて」▽佳作=照喜名一「海と人形」、夏蓮(かれん)「人魚姫の唄」、仲村渠ハツ「戦争いやだの花」、糸数晃「夢幻」
 【随筆】二席=石原絹子「娘とトランペット」▽佳作=いなみしお子「リトルナイスデイ」、上間さちよ「ばあちゃん合唱団の旅」
 【詩】二席=金城糸海(いとみ)「私のショッピングコース」▽佳作=外田(ほかだ)さし「太陽(ティダン)所(ドゥグル)を探して」、田中直次「最後のブルース」、金城藤子「母の背」、琴森戀(こともりれん)「心の吃音(きつおん)」、あさとよしや「『シュウシン・カネイリ』という名の女」、秋雨(あきさめ)一也「聴香」
 【短歌】二席=友利正「戦うカクゴ」▽佳作=安里和幸「一年と一日」、比嘉琢磨「カタブイの雲間」、北見典子「越の田」、繊月、島袋葵「忘れぬ平和(フィーワ)」▽奨励賞=金城糸海
 【俳句】二席=高柴三聞▽佳作=外田さし、友利正(2作品)、与那覇慶子、田中直次「山原忌」▽奨励賞=花岡蓮、新垣尚正「戦争の傷」
 【琉歌】二席=島袋浩大▽佳作=多和田吉雄、金城美代子、宮城里子、長嶺八重子、源河史都子「我肝揺るる」