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世界自然遺産 次世代に継承/国際会議で県報告


世界自然遺産 次世代に継承/国際会議で県報告 サイバー環境フォーラムで世界自然遺産の保全の取り組みについて報告する県自然保護課の生物多様性推進監の東盛舞子氏=1日、那覇市泉崎の県庁
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 各国の地方自治体が環境政策を共有する第11回「世界の地方自治体によるサイバー環境フォーラム」が1日、ビデオ会議で開かれた=写真。各地域から自然と生物多様性保全への取り組みについて報告があり、沖縄から県環境部自然保護課の東盛舞子・生物多様性推進監が出席した。
 東盛氏は、北部および西表島の世界自然遺産保全の取り組みを発表した。本島北部に生息するヤンバルクイナやケナガネズミなど希少種を守るために県が取り組むマングース防除事業や、西表島のイリオモテヤマネコを守るためのロードキル対策、オーバーツーリズム対策として島への観光客の立ち入り制限などを報告した。
 東盛氏は「遺産登録は最終ゴールではない。世界的にも貴重な沖縄の自然を次世代に引き継いでいきたい」と述べた。
 このほか国際自然保護連合(IUCN)や国連教育科学文化機関(ユネスコ)などの国際機関、アフリカ・アジアなど環境分野における国際協力プロジェクトの担当者らが発言した。
 (慶田城七瀬)