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NHKBSの必須業務反対/新聞協会「検討不十分」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 NHKの番組のインターネット配信を放送と同じ「必須業務」とすべきかどうかを巡り、日本新聞協会は5日、地上波テレビ以外の衛星(BS)、国際、ラジオの各放送についても反対を表明した。「受信料をはじめとする制度に関わる根本的な検討が十分なされていない」と指摘した。
 総務省の有識者会議が実施した意見聴取で訴えた。NHKのネット業務は現在、放送を補完する「任意業務」と位置付けられており、新聞協会は「既存の任意業務ではなぜできないのか説明が必要だ」と述べ、NHKに明確な説明を求めた。
 日本民間放送連盟も意見を表明。ラジオや衛星放送の民間事業者の経営環境が一段と厳しさを増しているとして必須業務化による民業圧迫に懸念を示し、慎重な議論を求めた。
 NHKは、BSで扱うプロスポーツや海外の番組は権利上の課題が多いとしてネット配信を当面見送る意向だ。国際放送とラジオの配信は費用と効果を考慮して選択したいとしている。