ホロコースト生存者のダニエル・ハノッホさんの証言を記録したドキュメンタリー映画「メンゲレと私」の舞台あいさつが10日、那覇市の桜坂劇場で開かれ、監督のクリスティアン・クレーネスさん=写真左=とフロリアン・バイゲンザマーさん=同右=がオーストリアから来沖し登壇した。バイゲンザマーさんは「平和のための映画だ。痛みや悲しみをどう克服するかという意味もある」と語った。
ハノッホさんは1932年生まれ、リトアニア出身。イスラエルへの移住を計画していたユダヤ系の家庭に生まれた。12歳でアウシュビッツ強制収容所に連行された。映画は少年時代の戦争体験を克明に振り返る。
舞台あいさつでクレーネスさんは「(戦争の)痛みの歴史を背負っている沖縄でも映画が上映されることはとても意義深い。この映画から学んでほしい」と話した。
15日まで午後2時10分から上映される。以降の上映スケジュールは調整中。詳細は桜坂劇場のホームページで。 (田中芳)
有料
ホロコースト証言を記録/桜坂で上映、監督あいさつ
![ホロコースト証言を記録/桜坂で上映、監督あいさつ](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/2023/12/RS20231210G00335010100-scaled.jpg?resize=615%2C410&crop_strategy=smart)
この記事を書いた人
琉球新報朝刊
![Avatar photo](https://ryukyushimpo.jp/uploads/2023/09/favicon-21x21.png)